運命の初恋愛
『羽那ちん、傷ついたりしてない?』

「…………」


うっ……。
ジナさんの事で、気をもんではいるけど。


『相手は有名人なんだから。それに、今回の事で、人から悪く言われたりしてない?』

「!」



その言葉に、さらにドキッとする。


実は、今日。
仕事帰りに、すれ違った女の人達の話し声を聞いちゃった。


『今の人、ジュヨン様と噂の――?』

『えーっ、普通じゃん』

『たいした事ないね』


――って。



「大丈夫。気にしてないから」

『気にしてない、か――』

桂子ちゃんは気づいたみたい。


『悪口、言われたんだね』

そう突っ込んだから。


< 139 / 213 >

この作品をシェア

pagetop