運命の初恋愛
#22 【告白】
「羽那、この雑誌に載っているのは、あなたなの?」


夕飯の時、お母さんが聞いた。



「羽那、この雑誌に書いてあるのは、お前なのか?」


仕事から帰ってきた、お父さんが聞いた。



そのどちらにも、

「……うん」

と答えた。



「そうなのね……」

「そうなのか……」



2人とも、それっきり何も言わなかった。


変だな。
もっと怒られるかと思ってたのに。


まあ、2人が何も言えないのには、理由があったんだけど――。


< 141 / 213 >

この作品をシェア

pagetop