運命の初恋愛
ジュヨンさん、どうしてもジスさんに伝えたい事があるって……。


会いたいって……。
酔って何度もそう言ってたんだって。


ジュヨンさんのその姿に、ジナさんはある物を渡した。


ジスさんから送られてきた手紙――。
そこに書かれてあった住所を……。


そして、今頃……2人は――――…



「……それでも、いいのっ……」

ポツリ、ジナさんがつぶやいた。


「それでも、私にはジュヨンが必要なの――」


例え、姉を想い続けているとしても、構わない。
私はジュヨンを待てる。

いつか振り向いてくれると信じて――。



「…………」

その言葉に、「敵わない」と思った。



長い沈黙の後――。


「だから、正直に言うわ……例え誤解でも、あなたと噂になった事が嫌なの――」


また溢れ出る涙を拭う事なく、ジナさんが言った。


「だから、もう二度とジュヨンに近づかないで」


力強い眼差しで、ジナさんは懇願した。



「お願い――」



私はもう、

「はい」

と答えるしかなかった。


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