運命の初恋愛

――ジュヨンさんのためなんだから。


好きな人がいるのは……。
愛している人がいるのは……。


ジュヨンさんのほう。


迷惑に思っているのも……。


ジュヨンさんのほう。


だから……。



「は……はっきり……言って……め……迷惑ですっ」


「（えっ……？）」



どうせなら、嫌われてしまおう。
二度と、思い出したくないくらいに…………。



「（迷惑か……。そんな風に思われていたんだね。全然、気づかなかったよ……）」


ジュヨンさんの声、いつもより低い。


好きでも何でもない女に、何でこんな事を……って、不快に思ってるのかも。


だけど、ジュヨンさんは優しい人だから。

そんな私でも、いつまでも気にかけてくれるだろうから…………。



「だ……だから、もう……私に関わらないで下さいっ」



精一杯の――――嘘。