運命の初恋愛
何で!?

こんな田舎の、こんな小さな会場で――……?



私はもう一度、チケットに目線を戻す。




 座席
 10列目/7番




「10列目……7番……って――。私のっ……誕生日――?」



10月7日――。

これは、ただの偶然?
それとも――――?


バカみたい。
そんな訳ないじゃん。



『迷惑です』

『関わらないで下さい』



あんなに酷い事を言った相手の誕生日なんて、覚えてるはずがない。

だけど……。



『最後に、あなたに伝えたい事があります』

って……。



最後――――。

それが気になって……。


ううん。
私が、ジュヨンさんの顔を見たくて――。



チケットを持って、ホールの入口へ。



そこで、チケットの確認と、簡単な荷物の検査を済ませて、中へ入った。


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