運命の初恋愛
「足長さんが……笑った……笑った!!」


私、我を忘れて大はしゃぎ。



「おねいちゃん、よかったねー」

泣き笑いの、ミカちゃんが言った。



「うんっ」



――このあと。


「検査の時間だから行こう?」


看護士さんが、ミカちゃんを迎えにきて。


「またね、おねいちゃん」


ミカちゃんは笑顔で手をふって、病院内へ戻っていった。



しいん。



ミカちゃんが行っちゃって、また静かな時間が流れる――。


足長さん、また、いつもの無表情に戻ってる。



だけど、ね。
嬉しかった。

すごく――嬉しかった。



足長さんの、笑顔――…


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