運命の初恋愛
あれから天気予報は、ずっと晴れだったのに――…


「本当……降らなきゃいいな」


私が、つぶやいた、次の瞬間。


――どきん。


右肩に温かさを感じた。


え?

私、戸惑ってしまう。

だって、足長さんが、私の肩にもたれて……。


「寝てる……」


どきん、どきん。

心臓が、うるさくなる。



「やっぱり私の話、つまらないのかな」

「…………」


「それとも、疲れてるのかな?」

「…………」

瞼を閉じた、足長さんの寝顔をまじまじと見る。


「睫毛長いな……」


よく見ると、


「やっぱりカッコイイかも」


無防備な寝顔に、つい見とれてしまう。


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