運命の初恋愛
初めて目の当たりにする、本場の韓国語に戸惑う。

と、言うより、何を言っているのか分からない。



私が、戸惑っていると。


「……ヒョヌ」

ジュヨンさんに呼ばれて(?)、通訳の人が間に入った。



「(僕が入院している間、君が一緒にいてくれたとか)」

「あ、はい」


「カムサハムニダ」
(ありがとう)

「そんなっ……とんでもないです」


「(その時の事、僕はあまり覚えてないんだ……ごめんなさい)」

「あー……いえ、いいんです」



ちょっと――かなり寂しいけど。



「(今度、この病院でピアノの演奏会を開く事になったんだ。良かったら、君も聴きに来てくれませんか?)」


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