運命の初恋愛

~ジナ編① 「衝撃」~

「(悪い、ジナ。後を頼む)」


ジュヨンはそう言って、私を残して走り去った。



直感した。

ジュヨンは、あのコの所に――…



私、ユ・ジナ。
国籍は韓国。
24歳。


今日は、片想いしている彼、カン・ジュヨンが、日本の病院でイベントをするって言うから、無理矢理くっついてきたの。



久しぶりに聴く、ジュヨンのピアノ。



相変わらず完璧な演奏。



だけど、何だか今日は…………。



いつもと感じが違う。




優しく、包み込むような旋律――……



その理由がなぜなのか、すぐに分かった。



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