運命の初恋愛
ジュヨンさんは、優しく声をかけてくれる。


言葉は通じなくても、伝わるジュヨンさんの優しさ。


頬を伝う涙に気づいたのか、ハンカチを差し出してくれた。



えっと、「ありがとう」は――――。


「カムサハムニダ」


涙を拭いながら言う。



と――。

目があった。



じっ。

ジュヨンさんが私の顔を見つめながら、

「――……――…――」

声と同時に、目尻に残っていた涙を手で拭ってくれた。


< 88 / 213 >

この作品をシェア

pagetop