Dear


きっ…気まずいっ…!!

そう思った私はヘラッと笑った。




――――そんな時、だった。


先輩が首を傾げて、


私を真っ直ぐ見つめて、


口元を緩めて、


目を細めて、


―…笑った―――――………。


「――――っ…!!」


言葉が詰まって、出なくなった。

いや、出せなかった。


頭の中に、数え切れないほどの歌詞が浮かんで。




< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop