小悪魔メイドはエリート社長様専用
「俺は知らん……」
透真は余計に嫌そうな顔をする。


そして私に脱いだ上着を渡す。


「何これ?」


「ハンガーに掛けてくれ」


私は『ミンティ』の箱をテーブルに置いて透真の上着を受け取った。


「……はいはい」


匂いフェチの私は思わず…上着を鼻に寄せた。
朝…匂った『DANDY』の香水。
煙草の匂い…透真の汗の匂い…様々の匂いが混じっていた。


「お、お前…何してるの?お前はヘンタイか??」


透真は私をヘンタイ扱い。


「……変な匂いはしないわよ~」


「そんなコト言ってない……」
 
「何?加齢臭を気にしてる?まだ…大丈夫…」




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