小悪魔メイドはエリート社長様専用

「アイドルが王室に入るとは…時代も変わったな~」


紫穂様の頭に輝く銀色のティアラ。
ティアラの輝き以上に紫穂様の至福の微笑が光る。


二人は祝福してくれるギャラリーに懸命に手を振った。


「やっぱ~結婚っていい~」


私は少々興奮気味。


「ふっ…」

透真はどうでもいいって感じに見つめる。


パレードも中盤。


紫穂様とナルは時々目を合わせて…何やら囁き合う。
仲睦まじい二人の姿が私の結婚の憧れを煽る。



私は隣に座る透真を見つめる。


「何だ?」


「別に…透真は結婚しないの?」









< 121 / 201 >

この作品をシェア

pagetop