雫〜あたしと先輩〜
第五章
青空
待ちに待った退院の日。
マリが来てくれて、しばらくはマリの家に泊めてもらうことになった。
「李亜、明日学校だけど…休む?」
「ううん。行くよ。」
「そっか…。遠慮なんかしないでよね!」
「うん。ありがとう。それに明日、先輩に会って、話したいし。」
「了解。」
ちゃんと自分の口で伝えなきゃ…。
今までのことも、感謝の気持ちも。
それに、出来れば…
好きって気持ちも。
迷惑じゃないなら…この気持ち受け取ってほしいし。