雫〜あたしと先輩〜

「はい…まぁ…。」





やばい…手の汗が…。





「んと…前は心配かけちゃってすいませんでした。それに、あたしが辛いとき側にいてくれて、ありがとうございました。」





「あぁ。」





「それと…こ…のまえの…っ…あたしが言った…のはっ…」





自分でもわからない涙が頬を伝う。





「あ…れ、っ…ただあた…し、寂しくて…っ…誰もこ…心の中に…入れたくなくて…。」





「知ってた。」





「え…？」





「知ってたっつーか、俺ずっと考えた。あの言葉の意味。誰にも言えなかったんだろ？溜め込んでたんだろ？辛かっただろ？」





「ふぇ…うっ…」





こんなに温かい言葉をもらったのは初めて。





涙が止まらない。