雫〜あたしと先輩〜
「・・・・・・ない・・・・。」
「は?」
「先輩には関係ない!」
「はぁ?こっちは心配してんだけど。」
先輩は眉間にシワを寄せていた。
お願い・・・これ以上・・・あたしをかき乱さないで。
「昨日はありがとうございました。大丈夫なので、もうほっといて下さい。」
そう言ってあたしは屋上を去った。
こうするしか・・・なかった。
だって・・・先輩の目は・・・あたしの心まで見透かされそうで怖かったから。