となり
『はぁ~疲れた』と
ベッドに横になると
梨沙子はくつろいでいた
私は窓を開けベランダに出る
少し冷たい風が顔に当たった
そして海を見ながら考えていた

後ろから梨沙子が
『そう言えば、もえ、ブレスレットどうした?』と
声をかけられると
私はさっきバスの中で
ブレスレットをつけた
左手首を見せてニコッと笑った

部屋で数分くつろぐと
食事の時間が迫っていた
『お腹空いたね。もう行こうか』と
私は梨沙子に声をかけ
大広間に向かうと
生徒のガヤガヤとした会話が
あちこちに広がっていた
そして先生の合図と共に
食事が始まると
生徒と声は大きくなった

明日はいよいよ
班内自由行動の日だ
旅行前に各自ホームルームで
計画を立てて
班行動をすることに
なっていたが私たちは特に
何処に行きたいと言う
希望がなかったため
計画が立てられなかった

食事を終えた信吾が
『明日の計画しようぜ』と
私達に声をかけると
梨沙子は『了解』と
言って食事を早々に
済ませると大広間を出た
私も梨沙子に合わせて
早々に食事を済ませ
部屋に戻ると梨沙子がまた
ベッドに横になりながら
『明日どうすか』と
テーブルに置いてあった
北海道のパンフを
開きながら問いかけた
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