となり
第10章 ~林間学校(後半)~
波の音がし時計を見ると
まだ四時半―
眠ったつもりだったのに
体はだるく眠た気がしなかった
目を擦り梨沙子を
起こさない様にベッドを出ると
スウェットの上に上着を羽織り
部屋を出ると廊下は
音ひとつなかった
昨日と同じ海沿いに出ると
そこには彼の姿があった
彼が私に気付くと
『お、おはよう。どうした?』と
オドオドしながら声をかける
私は彼の所までゆっくり歩き
『おはよう』と
小さい声で答えた
ザブ~ンと
波の音だけが響く
そして私は少し間を開け
彼の横に座った
じっと海を見つめ会話はない
クシュンっと
私がクシャミをすると
彼は立ち上がり
『風邪引くぞ。戻ろう』と
私の左手を掴むと
昨日買って付けていた
ブレスレットが光り彼が見た
私は彼がSのイニシャルに
気づくのが怖くて
彼の手を軽く払い
『ありがとう、大丈夫』と
足早に砂浜を歩いた
そして部屋に戻ると
梨沙子も調度起きていた
『もえ?どこ行ってたの?』と
問いかけられると
『喉渇いたからジュース買いにね』と
誤魔化しながら
私は洗面所に向かう
そして昨日と同じ大広間に行き
朝ごはんを済ませて
ロビーに集合をし
先生が連絡先を書いた紙を
各自渡され解散した
まだ四時半―
眠ったつもりだったのに
体はだるく眠た気がしなかった
目を擦り梨沙子を
起こさない様にベッドを出ると
スウェットの上に上着を羽織り
部屋を出ると廊下は
音ひとつなかった
昨日と同じ海沿いに出ると
そこには彼の姿があった
彼が私に気付くと
『お、おはよう。どうした?』と
オドオドしながら声をかける
私は彼の所までゆっくり歩き
『おはよう』と
小さい声で答えた
ザブ~ンと
波の音だけが響く
そして私は少し間を開け
彼の横に座った
じっと海を見つめ会話はない
クシュンっと
私がクシャミをすると
彼は立ち上がり
『風邪引くぞ。戻ろう』と
私の左手を掴むと
昨日買って付けていた
ブレスレットが光り彼が見た
私は彼がSのイニシャルに
気づくのが怖くて
彼の手を軽く払い
『ありがとう、大丈夫』と
足早に砂浜を歩いた
そして部屋に戻ると
梨沙子も調度起きていた
『もえ?どこ行ってたの?』と
問いかけられると
『喉渇いたからジュース買いにね』と
誤魔化しながら
私は洗面所に向かう
そして昨日と同じ大広間に行き
朝ごはんを済ませて
ロビーに集合をし
先生が連絡先を書いた紙を
各自渡され解散した