となり
案内所を出ると言われた
場所にあるバス停に向かった

『お前、白い恋人言い過ぎだし』と
信吾は呟きながら
梨沙子を見つめ言うと
『あれ、美味しいんだもん。北海道って言ったら、名物はやっぱり白い恋人しかないでしょ~』と
梨沙子は信吾の肩を
叩きながら歩いている

『瑞木も、そう思わない?』と
突然の梨沙子の問いかけに
彼はビックリしたように答えた
『えっ…まぁ、確かにあれは、美味しいよな。北海道に来たんなら、俺もお土産に買って帰りたいね』と話す

『さすが、どっかのうるさい誰かさんより、瑞木はわかってるね』と
信吾を見ながら
梨沙子は嫌味を言うと
『もえは、俺の味方だよな?』と
信吾は私に助けを求めるが
『信吾…ごめん。私もあれは好き。沢山、お土産に買って行きたいんだ。信吾もお土産に買って行きなよ。家の人きっと喜ぶよ』と
私は答えると信吾は
『もえは、どっかの誰かさんより優しいな。同じ女とは思えないよ』と
再び梨沙子の顔を見て
嫌味を言うと梨沙子は
舌を出しアッカンベーをすると
バス停にバスが止まる
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