となり
私は彼を真っ直ぐに見て
ゆっくり息を整えると
『私は瑞木君が好きです』と
初めて自分の気持ちを言葉にし
彼は何も言わずに私を見つめた

彼が何かを言おうとし
口を開こうとした瞬間
『あっ、いた』と
後ろから梨沙子が
走りながら近づいてきた
私は少し焦りながら
彼から少し離れ
梨沙子に手を振った

『もえ、探したんだよ。あれっどうした?泣いてたの?』と
梨沙子は心配そうに
私の顔を見ると
私はニコッと笑い
『ごめんね。大丈夫だよ』と
この時は何も言わなかった

そしてまた四人に戻ると
園内を少し回った後に
梨沙子の念願だった
白い恋人パークに向かった

その日はお菓子作りの体験は
出来なかったが
白い恋人が出来る所を
工場内に入り作業が見られ
出来たての白い恋人を
試食することができた
そして私達は沢山の
お土産を買いこむと
クタクタになりながら
再びバスに乗り込みホテルに戻った
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