となり
そして私は彼と別れて
信吾の待つ玄関へと急いだ
玄関に行くと信吾の姿が見え
私は声をかけようとした時
信吾に隠れて梨沙子の姿もある
そして二人に近づくと
『じゃあ、梨沙子部活頑張れよ』と
信吾の言葉に梨沙子は頷き
二人は唇を重ねた…

私はそんな二人の姿に驚き
持っていた鞄を床に落とす
ガタっと鞄の落ちる音で
梨沙子は振り返ると
『もえ?』と
梨沙子が立ち尽くしていた
私に気付くと顔を赤くし
私に近づき耳元囁いた

『実は信吾と付き合うことになったんだ』と
ポンッと私の肩を叩くと
『じゃあ、また明日ね』と
笑いながら走り去って行った

そして私は唖然とし
残された信吾の顔を見ると
少し照れくさそうに
『まぁ、そう言うことだ』と
呟くとゆっくり歩き出した

私は慌てて鞄を拾い
靴に履き替えると
『ちょっと~信吾待ってよ。っていつ告白したのよ』と
足早に追いかけた


この時の私もあなたも
幸せいっぱいで何も
見えなかったんだよね
いつまでもこの幸せが
続くんだって信じてたから
このあと私達の幸せが
一瞬にして消えちゃうなんて
夢にも思わなかったんだ
だけど私はあの日からずっと
最期まで幸せをあなたから
沢山貰ったって思ってるよ
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