となり
『うん、吹奏楽部に入るよ』と
答える…
『そっか~、私は陸上部に入る予定だよ』と
また知己も答えた

知己は運動神経がよく
小学校でも陸上クラブに
入っていた
いつも運動会などでも
リレーの選手になるほど
足が速くて私は
運動音痴だったせいか
知己がすごいと感じいた

学校に近づくと同じ制服を着た
生徒がちらほらと歩いている

『おはよう』と
先生らしき人が校門の前で
生徒に声をかけていた
私は自転車から降り
少し小さな声で
『おはようございます』と
声をかける
先生はニッコリ笑いながら
挨拶を仕返した
初めて足を踏み入れた
学校は小学校の校舎より
何だか少し大きく見えて
胸がときめいた

自転車を置き
下駄箱置き場に行くと
人が玄関に群がっていた
クラス表が張り出されている
そして私は自分の名前を探した
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