となり
『部活を休んでたブランクは大きいが、今が肝心な時だ。でもあまり無理をするなよ。努力も無駄になるからな。自分の体調管理も大事なトレーニングだ。これを乗り越えれば、編入も瑞木なら大丈夫だろう。来年は久保高校を受験するんだろう?頑張れよ』と
先生は彼の肩を叩き歩き出す

『はい、ありがとうございました』と
彼は大きな声をあげ
深々と頭を下げた

そして部室に戻ると
彼は着替えを済ませ
暗くなった道を一人で歩き出す

空を見上げると
星が沢山輝いていた
『うわっ、綺麗だな』と
彼は呟きポケットに手を入れ
携帯を取り出すと
電話をかけだした

プルプルプルプルと
呼び鈴がなり
『はいっ、もしもし』と
私は電話にでた
受話器越しから聞こえる声に
彼は笑顔になりながら

『もしもし、もえ?俺』
『うん。部活終わったの?』
『うん、ちょっとこれから会えないか?話たいことがあるんだ』と
彼の言葉に私は嫌な感じがした

私の家の付近に着いたら
メールをすると彼は電話を切り
私は電話を切った後
嫌な胸騒ぎを感じていた
そしてしばらくすると
彼からのメールで私は
家の外に出ると彼は
家の前の遊歩道に立っていた
私は恐る恐る彼に近づいた
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