となり
そして私は彼の目を見れず
自然に震え出した手を抑えると

『ど、どうして、そんな大切なこと、もっと早くに言ってくれなかったの?部活一生懸命頑張ってるから、私は二人になれなくても、我慢したし話たいこと沢山あったけど、いつも我慢して…いつも不安だったんだよ。離れても同じ気持ちって言われても、今の私は離れたら、どうしたらいいかわからないよ』と
涙も溢れ出していた

今にも不安な気持ちで
押し潰されて倒れそうだった
そして彼は私に近づくと
『ごめん』と呟き
私を抱き締めようと
自分に引き寄せようとしたが
私は彼の手を払いのけると
彼を残して歩きだす

彼は私の腕を掴み
『もえ待てよ』と
彼が声をかけるが
私は彼の顔を今は
まともに見る自信がなかった

『放して』と
再び私は彼の手を払い家に入ると
急いで自分の部屋に入ると
涙が勢いよく流れ出し
私はベッドに倒れこんだ
頭から布団を被ると
私は体を震わせながら
声が漏れないように
必死で抑えながら
一晩泣き続けていた
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