となり
彼とは何も話はしなかったけど
梨沙子と計画をした
クリスマスだけは
もしかして彼も来てくれると
心の何処かで期待をして
せめてプレゼントだけは
渡せるかわからなかったけれど
用意して置きたいと思った

信吾の誘いを承諾して
急いで支度を済ませて
待ち合わの場所に向かった

玄関を出ると外は
風が冷たく肌寒かった
私はマフラーを首に巻きながら
近くにあるバス停まで歩く

バス停に着くと運が良く
調度バスが近づこうとしていた

私はバスに乗り込むと
一番後ろの席に座った
平日のせいかバスの中は
人が少なく席は空いていた

バスに揺られながら
数分が経ち駅前に着き
私はバスを降りると
バス停には先に着いていた
信吾の姿があった

『もえ~悪~ぃな。調度お昼前だし、昼飯食いがてら、買い物しようぜ』と
信吾はニコッと
笑顔を見せ歩きだした

私は少し後ろをゆっくり歩くと
『もえ、何かあったのか?』と
信吾は歩きながら
いつものおちゃらけな
信吾とは変わって
真剣な物言いだった
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