となり
彼が渡したプレゼントは
Pinkの包みで包装され
可愛い赤のリボンがしてあった
小さくて可愛い箱だった

『開けていい?』と
私が聞くと彼は軽く頷き
私は綺麗に包装を取り外し
箱の中を見るとそこには
ハート型のガラスケースが見え
ケースを手に持ち開いてみた

ポンポンとピアノの音が鳴る
ガラスケースは
オルゴールになっていた
そしてそのオルゴールの中には
綺麗なシルバーの
指輪が輝いていた

『えっ?』と私は
その指輪を見つめ息を飲む

『そんなに、高い物じゃないけど、離れてもお互いに繋がっているって言う証…内側見てみん』と
彼の言葉に指輪を
ケースから出し内側を見た

―9・3 SOUTA.MOEと
刻んである

私は指輪を握りしめ
最後まで我慢していた
涙が一気に流れ出すと
彼は優しく私を抱きしめた
その温もりはとても温かく
今まで感じたことのないほどの
幸せな気持ちでいっぱいになる

『ありがとう』と
私は囁くと彼は頷き
耳元で小さく囁いた

『メリークリスマス、もえ大好きだよ』と
私は首を何度も縦に振り
涙を止めることが出来なかった
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