となり
そして明日から短かった
冬休みが明ける―
だけど私は不思議と
気持ちが落ち着いていた
そして彼の乗ったバスが
見えなくなると私は
左手にはめてある
指輪を見つめながら
大きく息を吸い込み吐く
『よしっ』と
大きな声を出すと
心に渇を入れ歩き出した

いつもと変わらない
学校生活が始まろうとしていた
教室に入り席に座る
私の隣の彼の席には
今日から彼はいない…
少し切ない気持ちが溢れる
だけどあれほど
悲しかった気持ちは今はない
最後に見送ったあの日も
不思議と涙も流さなかった―

そして左手に輝く指輪を見つめ
¨大丈夫¨と自分に
言い聞かせるように
私は自分に暗示をかける
すると強くなった様に
気持ちになり安心出来た

ホームルームが始まると
先生が彼の突然の
転校の話をすると教室ないは
ザワザワしていた

『もえ、瑞木のこと知ってたの?』と
梨沙子は聞くと私は軽く頷き
そして笑って見せた

『クリスマスの時は何も言ってなかったじゃん』と
梨沙子は少し悲しそうに
そして彼の空席の席を見つめる

そして彼がいない時間は
どんどんと過ぎていく―
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