となり
『ね~瑞木君、もうすぐ春休みに入るでしょ。瑞木君部活あると思うけど、少し時間出来る時あるのかな?遊びに行けたらいいなって』

『うん。部活はある…春休みに入らないと、まだ何とも言えないけど、必ず連絡するから』

『うん、分かった。待ってる。あまり部活頑張って、体壊さないようにね』

『ああ、分かった。もえも、倒れないように体には気をつけろよ。なかなか連絡出来ないけど、何かあったらいつでも、連絡くれていいからな』

『うん。久しぶりの電話嬉しかったよ。ありがとうね』

『俺も声聞けて良かった。じゃあまた連絡する』

『うん。じゃあまた連絡待ってる』

『じゃあな』と
彼は電話を切る

ツーツーッと
電話が切れる音が
受話器から聞こえる
そしていつも思うんだ…
会話が長く続くほど
幸せな気持ちが
電話の切れる音で一瞬にして
寂しい気持ちに変わる

私は¨はぁ~っ¨と
溜め息を吐き捨て
電話を鞄にしまうと
自転車に股がり走り出した
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