となり
彼の誕生日まで
あと2日…

約束の時間に間に合うように
少し早めに起きると
また体がダルかった

オデコに手をあて
熱がないのを確認すると
私はベッドから起き上がり
カーテンを開けると
急に飛び込んできた
眩しい光に目が眩み
その場にしゃがみこんだ

そしてゆっくり立ち上がり
息を整えリビングに向かう

『おはよう』と
声をかけ扉を開けると
母親は掃除機をかけていた
『あら、おはよう。何か顔色悪いけど、また具合悪いんじゃないの?』と
心配そうに問いかける

『そんなことないよ。何か最近起きると体ダルいんだけど。熱もないし、多分疲れてるだけ』と
私は重たい体を引きずり
苦笑いをし洗面所に向かう

『ご飯食べる?』と
母親がリビングから問いかけ
『ん~、軽くでいいや』と
私は返答すると母親は
牛乳とトーストを
テーブルに置き
再び掃除機をかけだした

私は顔を洗い終えて
母親の用意した
トーストに口をつけた瞬間―

いきなり吐き気が押し寄せた
体のダルさが起きた時よりも
なんだか少し増していた
押し込むように
牛乳を飲み込んで
トーストも二口くらいしか
口にせずに席を立つ
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