となり
『もしもし』と
私は電話に出ると
『もしもし、もえちゃん?』

『はい』

『ごめん、もしかして寝てた?』

『いえ、友達と映画見る約束で待ってるとこです』

『あっ、ごめん。もえちゃん、明日だよね?』

『はい、明日です。大丈夫ですか?』

『うん。家の方には連絡したから。駅着いたら連絡して迎えに行くから』

『ありがとうございます』

『じゃあ、明日楽しみにしてるから』と
真悠は言うと電話は切れた

私は電話を鞄にしまい
コーヒーに口をつけた

やっと明日彼に会える…
鼓動は高くなる一方だった
そして何よりも彼の誕生日を
お祝い出来る喜びで
私の中は幸せで溢れていた

気が付くと待ち合わせ時間
少し前になるのに気付き
私はマクドナルドを出て
待ち合わせの駅前に向かうと
梨沙子の姿が見えて
私は梨沙子に分かるように
手を振ると梨沙子は
私に気づき手を振り返した

『おはよ』と
梨沙子は声をかけると私も
『おはよう』と
梨沙子に声をかけると
『じゃあ行こうか』と
梨沙子は言うとゆっくり
歩き出すと私は軽く頷き
梨沙子の後ろを歩く
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