となり
真悠さん親密になった
きっかけは調度彼が
引越しをしたあとからだった

彼と離れてしまうことで
少しでも私の気持ちが
寂しくならないようにと
彼の代わりに真悠は
何かとメールをしてくれたり
連絡で彼のことを教えて
くれたりしていた

今ではすかっり彼よりも
真悠さんとの方が
繋がっていることが
多いくらいだった

今回の訪問も真悠の口添えで
緊張することもなかった

『空ちゃん、ビックリするわね。毎日遅くまで部活頑張って疲れてるはずなのに、もえちゃんの話してる時は元気なんだから。休み入っても、部活朝から晩までやってて、自分の誕生日が明日だってこと、きっと忘れてるわよ』と
真悠さんは笑いながら言う

『はい、昨日も彼と電話で話ましたが、誕生日なんて忘れてるみたいでした。だけど毎日遅くまで頑張ってて、体大丈夫なんですか?』と
私の問いかけに
『本人は大丈夫って言ってるけど、私も直人も心配してるの』と
真悠は答えると急に車を停め
『はい、着いたわよ』と
真悠さんは車から降りると
私の荷物を持った

『あっ、すいません』と
私も車から降りると
『いいの、いいの。どうぞ、上がって』と
玄関の扉を開け中に案内した
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