となり
彼が毎日学校へ通ってる道を
今日は私が歩いている

彼が毎日見ている景色を
今日は私が見ている

私はそれだけで
嬉しくてたまらなかった

何よりも彼に久しぶりに
会えることがすごく
嬉しくて学校に近づくにつれ
私の鼓動は早くなっていく-

一本道を突き当たりまで進み
そして言われた通りに
左に曲がると目の前には
緑のネットが張られていた
学校のグランドらしき物が
チラチラと見える

私はフェイス越しにネットを
掴んで中を覗くと
日曜なのにも関わらず
グランドの中には
生徒が部活をしているのが
ちらほら見えた

私はもう少し前に歩き
グランドを再び見る
なかなか彼の姿を
見つけられず
校門の前まで出ると
私は辺りを見渡しながら
人が誰いないのを確認し
私はそっと校内に入いると
挙動不審になりながら
校庭に足を踏み入れた

見慣れない校舎に
私はドキドキしていた
そして人に見つからない様に
足早にグランドに向かうと
ドキン―と鼓動が一瞬止まる

彼が走っている姿…
私は少し離れた場所で
足を止め彼を見た

久しぶりに見る彼の姿は
少し日焼けをしていて
ちょっと筋肉質になって
少しかっこよくも見えた
< 182 / 411 >

この作品をシェア

pagetop