となり

達也は急に真面目な顔になり
『もえちゃんは空太の彼女だから、何か空太から聞いてる？』と
達也の言葉の意味が
少し不安な気持ち変わった

『えっ？』と私の返答に達也は
『何か最近、空太よく足がつったり、足がもつれてよくこけたりして、怪我をすることが多いんだ。陸上選手は足が命だからって、顧問の先生は大事な時だし、一度検査がてら病院に行けって言ってるんだけど。本人は大丈夫って言ってるけど、かなり無理してるんじゃないかな。ついこの間に転校して部活入ってきたから焦ってるのもあると思うし。最近タイムも思うように上がらないみたいで、尚更力が入ってるみたいだからさ。同じ久保を受ける俺としても、心配なんだ』と
達也は少し曇り顔で話す

『ありがとう、心配してくれて。空太は、私には何も言わないから、いつも無理して頑張ってるの、私もわかってるけど、心配しても彼に取っては何の意味もないからね。さりげなく、彼には注意してみます。話してくれて本当にありがとう。空太のことよろしくお願いします』と
私の言葉に達也は
少し笑顔になると軽く
会釈し達也は帰って行った