となり
二階に上がると
部屋の扉がふたつあった
一つのドアには
真悠が作ったと思われる
¨空太の部屋¨と
絵の具で書かれた
手作りのプレートが下がっていた
私は彼の部屋の
隣の部屋の扉を開けると
中は電気が消えて真っ暗だった
手探りで部屋の電気の
スイッチを探し電気を付けると
何もない部屋に寂しげに
布団が敷いてある
私は荷物を置き
髪をタオルで拭きながら
窓を開けベランダに出ると
そこには彼の姿があった
『あれっ?もえ、今出たのか?随分長げ~風呂だな』と
彼はベランダの
手すりに持たれて
空を見上げていた
『長いって普通だよ。空太、何してたの?』と
私は彼の横に立ち
同じように空を見上げた
『別に何も…』と
彼は呟くと急に無言になった
『空太?』と
私は彼の顔を覗き込み呼びかける
彼は何も言わずに
ただ空を見上げていた
彼の横顔は何だか
とても寂しそうだった
クシュン―と
私がくしゃみをすると
『風邪引くぞ。中にもう入れ』と
私の背中を押すと
彼は再び寂しげな顔をし
『おやすみ、また明日な』と
言うと部屋に入って行った
部屋の扉がふたつあった
一つのドアには
真悠が作ったと思われる
¨空太の部屋¨と
絵の具で書かれた
手作りのプレートが下がっていた
私は彼の部屋の
隣の部屋の扉を開けると
中は電気が消えて真っ暗だった
手探りで部屋の電気の
スイッチを探し電気を付けると
何もない部屋に寂しげに
布団が敷いてある
私は荷物を置き
髪をタオルで拭きながら
窓を開けベランダに出ると
そこには彼の姿があった
『あれっ?もえ、今出たのか?随分長げ~風呂だな』と
彼はベランダの
手すりに持たれて
空を見上げていた
『長いって普通だよ。空太、何してたの?』と
私は彼の横に立ち
同じように空を見上げた
『別に何も…』と
彼は呟くと急に無言になった
『空太?』と
私は彼の顔を覗き込み呼びかける
彼は何も言わずに
ただ空を見上げていた
彼の横顔は何だか
とても寂しそうだった
クシュン―と
私がくしゃみをすると
『風邪引くぞ。中にもう入れ』と
私の背中を押すと
彼は再び寂しげな顔をし
『おやすみ、また明日な』と
言うと部屋に入って行った