となり
彼の家に来て一夜が過ぎ
夜見た彼の少し寂しげな
顔が気になり私は何だか
あまり寝れずに
朝早くに布団からでた

階段を下りリビングに入ると
まだ朝一なのに
もう朝ご飯の支度をする
真悠の姿があった

『あら?もえちゃん?』と
真悠は私の姿を見て
ビックリしたように声をかけた

『おはようございます』と
私は真悠に挨拶する
『おはよう。まだ早いけど、寝れなかった?』と
真悠の問いかけに
私は首を横に振りながら
リビングのイスに腰をかけた

『何か飲む?私と直人は、少ししたら仕事行くけど、今日は空ちゃんと何処か行くんでしょ?楽しんできてね。それとまたいつでも遊びに来てね』と
真悠は笑いながら
キッチンから温かい
ミルクティーを運び
私に手渡し声をかける

『ありがとうございます』と
私はミルクティーに口を付けると
『二人にも朝ご飯用意してあるから、出かける前に食べてね』と
真悠の言葉に軽く頷き
私は席を立ち上がった

『もう少し横になります。ミルクティーごちそうさまでした』と
軽く会釈しリビングを出た
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