となり
『久しぶりで恥ずかしいね』と
私の言葉に彼は急に顔を赤らめて
再び私を抱きしめると
目覚まし時計のアラームが
勢いよく鳴り出すと
彼は驚いた顔をしながら
布団をでると机の上の
目覚まし時計を叩いた
私は『ぷっ』と笑うと
彼は部屋のカーテンを
勢いよく開けた
顔に陽射しがあたり眩しかった

彼の部屋を出て私達は
リビングに入ると
真悠が用意してくれた
朝ご飯を食べる始めた

『久しぶりにゆっくり寝た気がする。今日は、何時の電車に乗る予定なんだ?』と
彼はご飯を食べながら
私に問いかけた

『特に決めてない』

『じゃあ、何処か行きたい所ない?』

『特にない』

『じゃあ俺のお気に入りの場所があるんだ』

『お気に入り?』

『あぁ』と
彼は席を立ち上がる
私は彼のと自分のお皿を
片付け洗い物を済ませて
洗面所で顔を洗い
そして着替えをすませ
私は荷物を持ち
彼の部屋に向かうと
彼はニコニコしながら
部屋に立っていた

『もえOK?荷物持つよ』と
彼は私から荷物を奪い
玄関に向かった

彼は家に鍵をかけ
私の荷物を
自転車のカゴに入れ
『じゃあ乗って』と
自転車の後ろの席を叩き
私は自転車に座ると
彼はゆっくり自転車を走らせた
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