となり
『あっもえ、順番きたから早くしなさい』と
ロビーから母親が叫んでいた
私は小走りで近づくと
『七瀬もえさん?』と
看護婦さんが私に問いかけ
私は『はい』と小さく答えると
『どうぞ、中へお入り下さい』と
診察室の扉を開け
中に招き私は中に入った

先生が真剣な顔で座っている
『はい、そこへ座って下さい』と
先生は声をかけると
私は『はい』と答え椅子に座る

『今日はどうしましたか?今、少しお母さんから、お伺いしましたが、以前から立ちくらみと吐き気が酷く、よく倒れると言うことですが。今日も学校で倒れたと』と
先生はカルテを書きながら言う

私は『はい』と小さく頷く

『えっと、以前と言うと、どのくらい前から、そういった症状が出ましたか?』と
先生の問いかけに
『立ちくらみが起きたのは、だいたい冬開けからです。朝起きると体がだるかったり、急に吐き気がしたりするようになりました』と
私は答えると先生は
首を頷かせながら
カルテを書き続ける

『では、ちょっと調べますので、そこのベッドに横になって下さい』と
先生の言葉に看護婦さんは
『どうぞ』と私に声をかけ
ベッドに誘導した
私は言われた通りに
ベッドに横になった
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