となり
先生は心臓の音や
お腹の音を聞き
『吐き気がする…』と
口にしながら
そして難しい顔をし

『念のために、あっちも調べた方がいいかな。エコーの準備してくれる』と
先生が看護婦に言うと
看護婦は裏から機械を運んできた

私は先生の言葉に
不安な気持ちが溢れた
急に部屋が暗くなりだし
不安な気持ちが大きくなる

『これから、心電図をとります。お腹の回りに、ちょっと冷たい液体塗りますね』と
先生の言葉に私は
小さく『はい』と頷くと
看護婦さんは私の服をめくり
『じゃあ少し冷たいですよ』と
お腹に液体をぺたぺたと塗る

『じゃあ、機械を当てます』と
先生は機械の先端を
私のお腹に付けると
ピピッと機械音が響き渡る

しばらくすると
『やっぱり』と先生の言葉に
私はドキっとし唾を飲み込む
何か病気が発見されたんだ…と
確信へと変わった

『はい、いいですよ』と
先生が言うと看護婦さんは
私のお腹に塗った
液体を優しく拭き取ると
服を元に戻し
部屋の明かりをつけた

『はい、お疲れ様』と
看護婦の言葉で
私は再びイスに座った
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