となり

『空ちゃん、もうご飯出来るから、着替えてきなよ』と
真悠がキッチンから声をかけると
彼は『わかった』と
返答し部屋に向かった

調度お風呂から出た
直人がリビングに向かうと
ご飯の用意が終わり
三人で食卓を囲む

『何か、昨日はもえちゃんがいて、食卓が華やいでいたけど、一人減っただけで、寂しいな』と
直人はご飯に
口をつけながら言う

『父さん、もえがいたのは、昨日たった1日だろ。毎日三人でご飯食べてるのに、何もいつもと変わらないだろ』と
彼の言葉に真悠は
『直人わかってないんだから。一番寂しいって思ってるのは、空ちゃんなんだからね』と
笑いながら言うと
『な、何言って、別にそんなことないし』と
彼は少し動揺しな彼は少し動揺しながら
ご飯を詰まらせた

食事を済ませて
直人はビールを片手に
新聞を開きテレビをつける

『父さん、チャンネル替えていい？』と
彼の言葉に父親は軽く頷き
彼はリモコンを
テーブルから取ると
チャンネルを変えた

『空太、その足のアザすごくないか？』と
父親が見つけた彼の足の怪我に
心配しながら父親は問いかけると
彼はジャージの裾をめくり
父親に足のアザをよく見せた