となり
学校へと続く道―
いつもならあっという間に
校舎が見えるこの道も
今日はなんだか長く感じる
そして回りには
賑やかなくらい
沢山の生徒が歩いていた
朝早くに登校していた
彼に取ってその光景は
いつもとは違う違和感を覚え
何だか息が詰まりそうで
とても息苦しく感じると
彼自身の心と体は
壊れてしまいそうなくらい
深い闇に落ちていくようで
意識があるのかないのかすら
彼自身わからないくらい
脱け殻のように空っぽだった

重い足取りでフラフラしながら
一歩づつ歩きながら
ふと鞄から携帯の
ストラップが見えると
彼は無意識に携帯を手にし
携帯を開くと画面には
¨メール受信7件、着信9件¨と
表示してあった

メール文を見ると
そこには彼と連絡が
取れないで心配していた
もえからのメールが
沢山受信されていた

彼は学校へ続く道から外れ
無意識に走り出していた
そして気が付くと
彼は電車に乗っていた

息を切らせながら
椅子に座ると彼は
慣れない手付きで
もえにメールを打ち込み始めた
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