となり
練習が何度も続き
朝練なのにリンパが痛くなる
先輩達は毎回ピリピリして
緊張しているのが伝わり
一年生には負担が大きい
何度も同じパートから
やり直しをしては
先生は机を叩いて演奏は止まる

そして先生が再び机を叩くと
それまで鳴り響いていた
楽器音が一斉に消えると
みんなが先生に注目した
『ラスト一回通して行くよ』と
先生は声をかけると
指揮棒を振るい演奏が始まった

グランドを走っていた
彼がふと足を止めた
吹奏楽の部室を見ていた
そんな彼の行動は
私は知らなかったんだ
それを知るのはこの後
ずっと先のことだったね

この時のは気付かなかった
これから待ち受けていた
沢山の出来事があることに
私や彼…
そして周りの人々まで
巻き沿いにしてしまうなんて
この時は予想もしなかった

だけど私達が出会った瞬間
歯車は廻り運命は
決まっていたのかもしれない
それが私達に取って
悲しいことになっても
私はけして貴方に
出会わなければ良かった
…なんて思わないよ
私は最後まで幸せだったから
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