となり
『もえちゃん、落ち着いて。今はまだ何も言えないの。だけど、空ちゃんを信じてあげて』と
真悠の言葉が耳に入らず
ただ興奮し真悠に
ひたすら叫んでいた
『もえちゃん、落ち着いて』と
再び真悠が叫ぶと
私は我に返ると
次の瞬間目の前が真っ白になり
私はその場に倒れ込む

目を覚ました時には
母親が心配して私を
見つめてる顔が目の前にあった

『もえ?』と
母親は私の名前を言うと
『私…どうしたの?』と
勢いよく起き上がると
母親は私の頬をパチンっと
叩くと大きな声で叫んだ

『どうしたの?じゃないわよ。急に病院からいなくなったと思ったら、倒れて病室に運ばれたって連絡が来て、もしかしてってお母さん…心配で心配で』と
母親は今にも泣き出しそうな
顔でそして私を強く抱きしめた

病室の隅には真悠が
心配そうに私を見ていた

『真悠さん…』と
私の言葉に母親は
私から離れると真悠に頭を下げた

『もえちゃん、いきなり倒れてビックリしたわよ』と
真悠の言葉に私は
『ごめんなさい』と
私は小さく呟くと
『今の自分の体、考えて行動しなさい。あんた一人の体じゃないんだから、もっと自覚しなさい』と
母親は再び怒鳴ると
私何度も¨ごめんね¨と呟いた
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