となり
そんな姿を後ろから
母親が心配そうに見ながら
少し小さい声で声をかける

『初めてもえが制服を着た日、今まで子供だと思ってたもえが、何だか少し大人に感じてお母さん、寂しく感じたの思いだしちゃった』と
母親は私の肩に手を置く

『明日、学校に行ったら、ちゃんとこれからのこと、先生に話さないといけないわね。きっと、学校にも普通に行けなくなると思うし、友達だっていなくなるかもしれないわよ。それでも、本当に後悔しないのね?』と
母親の再びの言葉に
私は首を縦に何度も振って
『うん、大丈夫だよ。自分で決めたことだもん。後悔なんてしないよ。だけど、せめてお母さんとお父さんには、ちゃんと卒業式で卒業証書を貰ってる姿を見せてあげたかったなぁ。お母さん、ごめんね』と
私は制服を見つめ言うと
母親はそっと後ろから
優しく私を包み込んだ
その温もりはとても
温かくて安心した
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