となり
真悠は食事の支度を済ませ
再び彼の部屋に来ると
『空ちゃん、ご飯出来たよ』と
真悠は静かに彼の部屋の
扉を開け声をかけるが
部屋の中は真っ暗のまま
彼の返事はなかった

真悠は再びリビングに戻ると
目が合った直人に首を振ると
『今は放っておけ。お腹空いたら、嫌でも下りてくるよ』と
直人はテーブルに用意された
ご飯に口をつけ始めた

真悠は彼の食事に
ラップをかけながら
直人と一緒に食事を取るが
真悠は彼が心配で仕方なかった

そして二人はいつも通りに
布団に入るが真悠は
なかなか寝つけないまま
外は気がつくと
明るくなっていた

真悠はいつもより早く
布団から飛び起きると
リビングに向かう

テーブルの上には
彼の食事がラップされた
昨日のままの状態で置いてあった

真悠は彼の部屋に行き
静かに扉を開けると
そこにいるはずの彼の姿は
部屋の中にはなかった

真悠は慌てながら
階段を下り直人の所へ行くと
『直人、起きて空ちゃんが、部屋にいないの』と
血相を変えた真悠の言葉に
直人は少し寝ぼけ気味で
『空太?部屋にいないって?今何時だよ?』と
直人は近くに置いてある
目覚まし時計を見る
時計の針は4時を回った所―
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