となり
第22章 ~時間~
病院を退院し翌日―
私は母親と共に学校へ訪れた

私と母親は応接室に案内され
しばらくすると
担任の先生が現れた

『おはようございます。お電話で、お話があると、連絡を頂きましたが、どうなされましたか?』と
椅子に座ると担任の先生が
母親に問いかけると
母親は椅子から立ち上がり
頭を深く下げながら
『とても言いづらいことなのですが、私共の監督不行きで大変申し訳ありませんが…娘に…その…赤ちゃんが出来てしまいまして、家族で話し合いをした結果、私達はまだ賛成はしていないのですが、産む方向に決めました。誠に勝手ではありますが、私達の希望としましては、お腹が目立つまでは、学校へ通わせて頂くと言うことは出来ませんでしょうか?』と
母親の言葉に顔が一気に曇り
開いた口が塞がらない感じで
先生はキョトンとしていた

『えっ?な、七瀬さん?今、何と申しましたか?あ…赤ちゃんって?な、七瀬さんにですか?赤ちゃんって…七瀬さんはまだ中学生ですよ?えっ…本当のことでしょうか?』と
驚きを隠せない先生は
言葉を詰まらせながら
母親に問いかけるが
母親の真剣な顔に
先生は唾を飲み込んだ
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