となり
バス停に着くと
調度タイミングが良く
バスがバス停に停まる所だった
そして私はバスに乗ると
見慣れた私が通う
…いや通っていた
学校の制服を着た生徒が
バスの中に何人かいた

私は後ろの席に座わり
学校に行かなくなって
まだ一週間位しか
過ぎていないのに
制服が何か懐かしいと感じ
少し寂しい気持ちになった

そして私は目を閉じ
ゆっくりとお腹に手をあてる
不思議と気持ちが
楽になるのがわかった

バスがゆっくり停車すると
『も…もえ…』と
声をかけられ
私は声の方に目をやると
そこには梨沙子の姿があった

『梨沙子…』と
私は答えると梨沙子は
私に勢いよく駆け寄り
『もえ、何で連絡くれなかったのよ』と
私の隣の空いてる席に座り
回りを気にせずに
大きな声を出し叫んだ

『何回も連絡してたんだよ。学校も来ないし、ずっと心配しで、携帯も繋がらないし』と
梨沙子は少し怒りながら
うっすら涙を浮かべていた

私は携帯の電源が切れてたことを
梨沙子に言うと
少しの沈黙が流れ
そして私は口をゆっくり開いた
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