となり
『この駅でいいんだよな?』と
信吾は少し不安そうに
梨沙子に問いかけると
梨沙子は軽く頷くと
『何かすごい田舎みたいな感じだね。駅ビルもないし』と
梨沙子はまだ辺りを
キョロキョロしながら見渡すと
『何かな。それよりここから近いのか?』と
信吾の問いかけに
梨沙子は再びもえに教わった
メールを確認すると
『あっ、タクシーに乗るって書いてあるよ』と
梨沙子の言葉に信吾は
駅前をキョロキョロ見渡す

『どこにタクシーがあんだよ。何かバスも無さそうじゃん?どうすんだよ』と
信吾は少しイライラしながら
ゆっくり歩き出した

『ちょっと待っててよ。駅員さんに聞いてくるから』と
梨沙子は再び駅の中に入る
しばらくすると梨沙子は
足早に戻ってくると
信吾の手を引き歩きだした

駅からちょっと離れると
タクシーが二台止まっていた

『信吾タクシーあったよ』と
梨沙子の言葉に信吾は
何も言わずにだらだらと
歩きながらようやく見つけた
タクシーに二人は乗り込むと
運転手さんに彼の家の
住所を言うとタクシーは
ゆっくり動き出した
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