となり
『ごめんなさいね。わざわざ遠い所から来てくれてありがとうね。どうぞ、上がって』と
真悠の言葉に梨沙子と信吾は
軽く頭を下げ玄関に入る

『もえちゃんは、元気してる?』と
真悠の問いかけに
梨沙子は小さく゛はい゛と
答えると真悠は安心そうに笑い
二人をリビングに案内した

『どうぞ、座って』と
リビングにあるソファーを
指差しながら真悠は言うと
言われた通りに梨沙子達は
ソファーに座った

『遠くて疲れたたんじゃない?』と
真悠はキッチンから問いかけると
『いいえ、大丈夫です。あの、空太君とは会えるんですか?』と
梨沙子は真悠に問いかけると
真悠は少し間をあけながら
キッチンから冷たいお茶を運び
二人の前に置き
『どうぞ』と声をかけ
ソファーに腰を下ろした

そして少しの沈黙が流れ
グラスの中の氷がずれて
チャプンと音が響くと
真悠は重たい口をゆっくりと開いた
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