となり
『おばさん…』と
梨沙子は母親の顔を見ると
『ん?何かしら?』と
母親は梨沙子から目を反らした

『知ってたんですよね?瑞木のこと…』と
梨沙子の言葉に母親は
動揺が更に大きくなり
鼓動が早くなるのがわかった

『空太君のこと?何のことかしら?』と
母親の言葉に梨沙子は
ミルクティーに口をつけ
『瑞木の新しいお母さんから聞きました。瑞木の病気のことで、おばさんと瑞木のお父さんが会ったってこと。二人がこのまま別れたままでいるのがいいって、もえ達が知らないうちに決めたって。どうしてですか?』

『り…梨沙子ちゃん。そのこと、もえには言ってないわよね?』

『言ってません。だけど私…』

『ダメよ、言っちゃ。今はもえにとって大切な時だから、不安な気持ちを与えたくないの。わかってもらえるわよね?』
『だけど私は、そんなのおかしいと思います』

『私も、空太君のことは嫌いじゃないのよ。だけどもえの方が大切なの。わかってちょうだい』と
母親と梨沙子の会話が急に途切れた
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