となり
だけど私は…
『帰らない』と
彼にしがみつくと
『もう戻れなくなるよ』と
彼の言葉に私は頷くと
暗闇の世界から
私を呼ぶ声がする―
だけどその声が
誰の声かわからないのに
私はその声が何だか愛しくて
彼と離れたくないのに
暗闇に戻ろうとするが
結局私は彼を選んでしまう
すると目の前に見えていた
暗闇の世界が一気に消え
光の世界一色になると
彼は私に最後はいつも
何かをいいかけようとするが
そこで夢は途切れ終わる―
……『もえ、どうして来たんだ…お前だけ…で…も……に…い…な…』
『空太?何?聞こえないよ…空太?』
いつも続きが見えない夢
彼の言葉が途切れ途切れに
聞こえると大きな桜の木から
花びらが風がないのに
雨の様に散り出した
―もえ
―もえ ―もえ
遠くからか近くからか
私を呼ぶ声がする
私は夢から覚めるように
現実の世界に引き寄せらた
『もえ?わかる?』と
母親が目の前に見える
私は何も言わずに母親の
顔を見つめながら見慣れない
天井に自分がまた病院に
運ばれたんだと感じた
『帰らない』と
彼にしがみつくと
『もう戻れなくなるよ』と
彼の言葉に私は頷くと
暗闇の世界から
私を呼ぶ声がする―
だけどその声が
誰の声かわからないのに
私はその声が何だか愛しくて
彼と離れたくないのに
暗闇に戻ろうとするが
結局私は彼を選んでしまう
すると目の前に見えていた
暗闇の世界が一気に消え
光の世界一色になると
彼は私に最後はいつも
何かをいいかけようとするが
そこで夢は途切れ終わる―
……『もえ、どうして来たんだ…お前だけ…で…も……に…い…な…』
『空太?何?聞こえないよ…空太?』
いつも続きが見えない夢
彼の言葉が途切れ途切れに
聞こえると大きな桜の木から
花びらが風がないのに
雨の様に散り出した
―もえ
―もえ ―もえ
遠くからか近くからか
私を呼ぶ声がする
私は夢から覚めるように
現実の世界に引き寄せらた
『もえ?わかる?』と
母親が目の前に見える
私は何も言わずに母親の
顔を見つめながら見慣れない
天井に自分がまた病院に
運ばれたんだと感じた